お役立ちコラム

扶養控除等是正分が発生した際の納付書記入方法4つのポイント

社員の扶養親族が所得超過のため特定扶養親族に係る扶養控除を外れ、税務署から追加納付の連絡がありました。扶養控除等の是正結果回答書などの書類と一緒に納付書が送られてきたのですが、この納付書の書き方について教えて下さい。

該当する社員が在籍しており指摘を受けた内容が正しかったとの前提で、今回は納付書の記入方法に内容を絞ってご紹介します。ポイントは以下の4点です。

・税務署から送られてきた納付書の摘要欄に「扶養控除等是正分」と記載があることを確認する。無ければ手書きする。

・納付書左上の年度欄には、納付する月が属する年度を記入する。

Ex)平成29年2月10日に納付する場合は、平成28年度と記入

・納付書右横の納期等の区分には、是正を行う年の12月と記入する。

Ex)平成27年分を是正する場合は、平成27年12月と記入

・納付書の年末調整による不足税額欄に追加納付する金額を記入、本税の欄に同じ金額をそのまま記入、合計額の欄には¥マークをつけて同額を記入する。

 

通知された年分に誤りがあった場合は、3年間分に誤りがないかを確認する必要があります。そして納付書は誤りがあった年分ごとに記入しなければなりません。

是正の手続きには事実確認、年末調整の再計算等、余分な手間がかかってしまいますので、各従業員に対して、扶養親族の所得見積額はしっかり確認しましょう。

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